ゴンとの思い出
お嬢の手術と新居への引っ越しを前提に始めた、
うちの実家の愛猫、ゴンの貰い手探し。
友達や親戚の協力を得て、おかげさまで無事、
飼ってもらえるおうちが見つかりました。

ゴンが実家にやってきたのは私が15歳の年。
第一志望の高校に合格したご褒美として、大好きな猫を生まれて初めて
飼ってもらえたのが、ゴンでした。

もらってきたときは生まれたばかりで、テーブルの上をヨタヨタ歩いては
ポテッと転ぶ、ちっちゃな猫だったのが、
今では寝るのが一番の趣味というおじいさん猫になりました。

私が実家で暮らしていた頃は、母と二人で寂しい時期や
反抗して険悪だった時期もあったけど、
そんなとき、イガイガする心を癒し、あっためてくれたゴン。
私が泣いているときは、なんとなく察するのか、膝に乗ってなぐさめてくれました。

「飼ってくれる人があったら、貰ってもらおうと思う」
最初に母に言われたときは、そんなの考えられなくて、大反対しました。
私が実家を出てから、一人と一匹、文字通り肩を寄せ合って
暮らしてきたゴンを人にやるというのは、母も口には出さないけど、
つらい気持ちでいっぱいだと思います。
それでもそうするというのは、お嬢のこれからを何よりも第一に思ってのこと。
私には最後まで、母の決意を揺るがせませんでした。

人間の都合で、住み慣れた家、親しんだ家族と引き離されるゴン。
ほんとに、ほんとにごめんね。
でも、猫好きのやさしい家族のおうちだから、きっとそこも素敵だよ。
病気しないで、穏やかな余生を送ってね。
会ってお別れ言えないけど、今までほんとにありがとう。

ゴンとの思い出_b0047610_18393613.jpg

by hui_hui | 2008-08-21 18:40
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ベビーとわたしの毎日のあしあと
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