明日(もう今日)は、おなかの張り(子宮の収縮)を抑えていた点滴を外す日。すなわち退院予定日。
錠剤での投薬も含めると2ヵ月続けていた措置をやめる、ってことで、ついに「いつでも出ておいで~!」と 赤ちゃんに引導を渡すことになるのだ。
急に胸がざわついて眠れない。怖がるな!と思っても身体がこわばって、意識が身体の奥底に集中してしまう。音のない病院の夜はなおさら…
病気の苦痛も怪我の痛みも、事前に予想しないからこんな身悶えはない。
あえていうなら究極に大事な就職面接の直前。緊張でおなかが痛くなってきたあたり…逃げ出したいけどもうあとに引けない!そんな心持ち。
明日からはダンナさんに手を握ってもらって眠れる。今日だけ、今日だけ、恐怖よ、どっかに飛んでいって…。
また今夜も出産があるみたい。廊下の向こうで苦しそうな叫び声が始まった。
神様~!